↑ カムナガラノミチウタの一例




私は、もともと単なる個人的興味でカタカムナ文献を研究していましたが、宇野多美恵氏から頂いた、たくさんのお手紙を読み返しているうちに、ふと、下の添付画像の内容がとても気になりまして、それで、今こうして皆さんに、文献の内容をご紹介するに至っています。

 




相似象における宇野氏の文献解釈をめぐって、いわゆる理数系の一部の方々から、批判があったことがありました。
宇野氏が、物理数学的な方面から、文献を解説をしなかったことを批難してのことでした。
そういった批判が噴出するのは、批判者達の抽象能力の低さが原因ですが、抽象能力が低いのですから、何をいっても理解はして貰えません。
そこで、それまでいろいろと宇野氏にもご覧頂いていた、私が制作したグラフィックなど(この勉強会でも使用しています)を、会誌に掲載しては如何でしょう?と申し出たところ、宇野氏には大変喜んで頂けたのですが、
その際、私の名前もちゃんと掲載したいとおっしゃられました。
当時、私は、そういった状況を連想しておらず、希望してもいませんでしたので、特に作者は記載せずに、そのまま載せてはどうでしょうか?と、進言した際のお返事が、この画像の手紙です。
「ちゃっかりさ」の微塵も無い宇野氏の、筋の通った清々しさが、よく伝わる一文だと思っています。



お手紙をいただきまして、がっかりもしましたが、あなたらしい判断と存じます。
しかしもし、あなた様の「ナ」(名前)を伏せて、そのまま図解を載せたならば、
読者の多くは、私個人の力と、「カムチガヒ」(勘違い)することでしょう。
あなた様のお名前が出せないならば、今は諦め、「トキ」(時)をまつこととしましょう。
誤解をあつかましく、そのままにしておくことは、私にはできそうにありません。
あなたは本物の、カムの「タチ」(性質)です。
運営の仕事は、さておきまして、「カタカムナ」の勉強は、つづけるべきです。
それはきっと、のちの世に、人の役に立つことでしょう。
あなたが示して下さいました、数学解釈や、実験(思念〜)の数々、
真に「カタカムナ」そのものでございました。
先生がお亡くなりになる前に、あなたがいて下さいましたら、どれほど心強かったことでしょう。
あなたは常に、私を師と立ててくださいますが、私は、あなたから学び直した気持ちで居ります。
どうか、いつの日にか、あなた様が心変わりされましたら、その高い抽象力を発揮して、
次の世代の子供たちに、カタカムナの示す真意を,お伝えして頂きたいと願って居ります。



文中「思念〜」とありますが、いわゆる物理でいう「思考実験」のことです。
当時、この思考実験のやりとりを宇野氏と頻繁に行っていました。
宇野氏は、これを「思念による実験」と呼んでいました。
彼女の書く文字は、かなり特徴的です。当初、私には読めないところが数多くありまして、
その辺りを、仕事の関係でお付き合いのあった書道家に、読んでもらっていました。
このお手紙は、少しあらたまった雰囲気ですので、比較的読み易い方です。
文献の内容についての書簡などは、修正や追加が激しく加えられ、強い意思や情熱が、そのままぶつけられたアート作品のような印象を持っていました。

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「カム」のタチ(性質)・・・という部分についてです。
当時、しばしば「アワ」の性質、「サヌキ」の性質というような比較が、 カタカムナ文献関係の周辺で会話されていました。
そんな中、私はそのどちらにも当てはまるし、当てはまらない・・・ということから、
また、私の子供の頃よりのあだ名に絡めて、宇野氏は、よく私のことを「カム」の性質と評されていました。
また、これは単なる褒め言葉でもなく、
「あなたのようなタイプは、今の社会で、晴れがましい場に出たり、表にでる立場になることはない」
とも、おっしゃっていました。 普通ならば、嫌な言葉なのでしょうが、
それは私自身も望んでいる在り方でしたので、特に違和感もありませんでした。

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宇野氏が、匿名の善意の人による図解・・・としては掲載しないと判断されたのは、以下のような理由があります。
宇野氏は、私が後にそのグラフィックなどを使用する際に発生するであろうトラブルを回避するために配慮して下さったのです。
おそらく、宇野氏の死後に現れるであろう、自称宇野シンパのトンチンカンな人達が、「それは宇野さんの著作だ! なぜお前が勝手に使っている!」と、攻撃してくることを見越していたのです。
この手紙のやりとりの後、それを説明して下さいました。
また、全くの部外者が、「この作者は自分だ!」と名乗り出る可能性が高いことについても、宇野氏は丁寧に説明して下さいました。実際、同じような事例を、宇野氏ご自身も経験されていました。
その経験から、相似象会誌に掲載されている宇野氏以外の情報や著作物などは、できる限り、その作者が記載されています。
(普通の研究であれば、参考文献や人物を記載するのは、当たり前のことですが、
このサイトでお話ししていますように、文献の研究には、名前を出しにくい様々な事情があります。
また、その匿名性に付け込む悪意も世の中には存在しています。)

提供者に発生するであろうトラブルを、自分のこと以上に配慮されるその姿勢や義理堅さには、全く頭が下がりました。また、今このような勉強会の活動をしてみますと、その意味がとても良く分かりました。
世の中には実にたくさんの、私達の予想を越える悪意や欲望が存在しており、
そういった輩に対処するためには、それなりの証拠を保持しておかなければならないようです。

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宇野氏の手紙等の一部公開について・・・

私達は、カタカムナ文献について、特定の権利や権限を持って活動しているわけではありません。
全くただのの有志の集まりです
(カタカムナを研究することについて、「トラッドなものであるから、誰にでもその権利はあるが、
間違った内容を吹聴するようなことは、断じてあってはならない・・・」と、宇野氏より伺っています。)
宇野氏は、おそらく可能性のある人には、他にも、このようなアプローチをされたのではないかと思います。
ただ、そういった可能性のあるタイプの人達は、活動家の側面が極度に少ないため、
実際に、こういった継承を行うケースが、これまで無かったのでしょう。
宇野氏がもし生きていれば、「まさか、本当にあの人が継承を始めるなんて!」と驚いていると思います。

それから、サイトにこういった文章を掲載せざるを得なくなってきたのは、次の理由からです。
最近になって、「カタカムナ文献の信憑性を語る前に、お前が文献を教えられるという根拠を示せ!」という内容のメールが、あちらこちらから送られてきます。
ほとんど同じ内容なのですが、送られてくるメールアドレスは様々です。
フリーメール以外の所在のはっきりしたメールアドレスも相当数含まれていますし、
名前などもちゃんと記載されていることや、急にある時を境に送られてくるようになったことなどから、
いわゆる迷惑メールの類いではなく、どこかでカタカムナ文献研究会などを主催していて、私達のサイトが存在していることによって、虚像がバレそうになったような状況にある教祖様の差し金で、その信者達が送信しているのであろう・・・と、私達は推測しています。

私達は、免許皆伝の免許証を提示するような方法では、体裁主義や権威主義、あるいはブランド主義の人達が集まってしまうと考えていますので、本来は、現在勉強会参加中の皆さんのように、サイトに公開している導入部分から、その内容を連想できる高い抽象能力や判断力を持つ人達にアプローチする方法が一番良いと思っています。
しかしながら、数多くの同じ内容(悪意)のメール対応に追われている時間的ロスも、かなり馬鹿馬鹿しい状況ですので、この際、そういった人達が信仰している免許証を多少提示しておいた方が、面倒が少ないと判断し、手紙の一部公開を決断しました。
(なるべくトップページから遠いところに掲載しているのも、これが権威や体裁として機能さないように・・・という理由によります。)

本来は、このようなことに時間を割くよりは、文献研究そのものに、もっともっと時間を充てるべきだと考えています。





 

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カタカムナ文献 その信憑性についての考察 1

カタカムナ文献 その信憑性についての考察 2

カタカムナ文献 その信憑性についての考察 3

カタカムナ文献 その信憑性についての考察 4

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カタカムナ文献 その信憑性についての考察 6

 

 

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